今回は先月にツクモでGETした例のブツを紹介します。
東プレ「Realforce 87USW」
一見何の変哲も無いテンキーレスの英語ASCII配列モデルですが、こちらは静音キーで変荷重とゴージャスな仕様になっております。
元祖モデルであるRealforce史上最高と名高い「Realforce 86U」の発売から8年経ち、一部改良や仕様変更をされた後、2016年に満を持して発売された東プレの意欲作です。期待感が高いだけあって値段も自信満々なようですね。流石東プレ、謀りよる。
まー気持ち的には最近(10月6日)発売された「Realforce R2」を速攻レビューしたい所なんですが、現状まだ店頭で触ることが出来ていないので取り敢えず購入は控えている状態です。
というわけでちゃっちゃとレビューしていきましょー
仕様
- スイッチ方式 …静電容量方式
- ストローク長 …4.0mm
- キーキャップ材質…PBT
- キー配列 …英語ASCII配列 87キー(かな無し・白グレーコンビ・昇華印刷)
- 押下特性 …変荷重 30g/45g/55g
- インターフェス …USB
- ケーブル長 …1.6m
- 寸法 …366mm(幅)×169mm(奥行)×38mm(高)
- 重量 …1.2kg
仕様書が英語表記になっていますが全てこうなのでしょうか?アーキサイト限定のモデルみたいですが、元々日本向けに販売していないものなんでしょうかね。
販売元はLEOPOLDになってるからもしかして逆輸入品なのだろうか。
ちなみに仕様には書いてありませんが、USB1.1準拠になっています。
今更何故その規格のまま発売したのか謎ですが、博物館行きの代物だろうと僕には関係ないので特に問題無し。普通に使えてるしね!
付属品が充実してます。
キーキャップは買おうと思うと意外と高いですからね。こういった細かい配慮もうれしいものです。
外観
キートップはホワイト、グレーのツートン色。
スタンダードなカラーリングで見慣れた感はありますが、割りと好きな色合いなんですよね。
全体的にマットな質感に仕上げられていて高級感があります。
キー印字は日本語配列と違って若干大きめに印字されています。
サイドにプリントされているキーは、「NumLock」を押すことによりテンキーとして使用することが出来ます。
Windowsキーは古い仕様のままですね。
背面にはDIPスイッチがあり、例によってキー設定をハードウェア側でいじれるようになっています。
SW4は開発者向けのスイッチになっていて、通常は機能しないようですね。
横から見たところ。
ステップスカルプチャの曲線美は相変わらず美しいなあ…と、思うのは僕だけでしょうか。
キーキャップを外してみた。
スペースバーは日本語配列の物と比べて長いので、画像の様にスタビライザーが付いていますね。取り外しも硬くなく、壊れにくい構造になっているので頻繁にキーキャップを交換する人にはうれしい配慮ですね~
取り外したキーキャップをまじまじと見つめてみる。
このキーキャップのゲート穴は綺麗に処理してありますが、一部バリが目立つものもありました。
普段手に触れる部分ではないので問題ないんですけどね。気になるポイントではあります。
打ってみた感想
変荷重のモデルは今回購入したもので2台目になります。
小指でタイプするキーは軽く、人差し指付近は重くセッティングされているのでメインで使用しているALL30gの「Realforce 91UGS」とはフィーリングが別物です。
比較の為に左手小指に位置する『A』ボタンを「Realforce 91UGS」と比べてみましたが、明らかに「Realforce 87USW」の方が重く感じられました。
セッティングの幅は公証値で30g,45g,55gとなっていましたが、多少誤差があるのかもしれませんね。
タイピング音に関しては、同様に静音モデルと謳っている「Realforce 91UGS」の『スコスコ』した圧倒的な静音打鍵と比べると若干うるさく感じますね。
それでも静かな方ではあるんですが、強めにタイプするとどうしても『コトコト』した音が大きめに出てしまうので、人によっては多少耳に付くかもしれません。
ちなみにサイズの大きいEnterキーやスペースキーは普通にうるさいので、多用する方は要注意ですねー。後悔することの無いように店頭で試打してから購入したほうがいいですよ。
なんか酷評しているようで悪い気がしてきたので一応フォローしときますけど、通常モデルと比べればかなり静かなのは確かですのでその点はご安心を。
あと打鍵感もいつも通り最高のフィーリングです。本当にありがとうございました。
東プレ様にはこのパフォーマンスを生涯維持して頂きたい
総評
品質の高さ、打鍵感、操作の確実性、どれをとっても一級品です。シリーズ中最高クラスの値段設定ですが、それに見合うだけの満足感は間違いなく得られるでしょう。
地味に替えのキーキャップが付属しているのもプレミアム感があっていいですね。
特に英語配列ユーザーの方にとっては待望のモデルとも言えるんじゃないでしょうか?
このモデルをレビューするに当たって一つだけ反省点があるとすれば、僕の場合は昔から日本語JIS配列を多様している為、英語ASCII配列のキーボード全般に対して素直な評価ができないことかな。
できることならASCII配列に乗り換えたいと思いつつも、ついつい慣れ親しんでしまった方を使ってしまうのは悲しい性だなぁ…