皆さん、明けましておめでとうございます。
年内にはレビュー記事投稿するとか言っておきながら結局できなかったよ。謝罪。
さて、東プレ初のゲーマー向けフルサイズキーボード、「Realforce RGB」の登場から早1年と半年経ち、満を持して遂に発売しましたよ、テンキーレスモデル。
何故こんなに時間が掛かったは恐らく大人の事情でしょう。
近年、似たり寄ったりな激安LEDバックライト付メカニカルゲーミングキーボードが市場に氾濫してる時代に、東プレに拘りのある素敵な方にとっては「本命キタコレ」って人も多いんじゃないでしょうか。
と思う反面、超高級ゲーミングキーボードと言えど、流石に実売価格3万近い強気の価格設定には疑問を抱かざる得ない人もいらっしゃると思います。
果たしてそこまでの価値があるのかどうかの判断基準で中身の性能を見る事は勿論大切なんですが、実際の使用感だけは人の好みによって大きく左右されてしまう重要なポイントなので、今回はその点に重きを置き、少々気合を入れてレビューしていきます。
目次
仕様
- スイッチ方式 …静電容量方式
- ストローク長 …4.0㎜
- キーキャップ材質…ABS
- キー配列 …日本語JIS配列 91キー(かな無し・黒・2色成形)
- 押下特性 …45g
- インターフェス …USB
- ケーブル長 …1.7m
- 寸法 …369㎜(幅)×142㎜(奥行)×30㎜(高)(実測値)
- 重量 …1.1kg
- APC機能 …搭載(1.5㎜・2.2㎜・3㎜)
- LEDバックライト…搭載(RGB・ソフトウェアによりカスタマイズ可能)
これから次々と標準搭載されていくであろう、
・APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)機能
・LEDバックライト
この項目を今後から追加することにしました。
付属品
・化粧印刷の簡易マニュアル、説明書、保証書
・ワイヤーキープラー
・キースペーサー(1キー用:2mm×10ヶ, 3mm×10ヶ ; WASDキー用:2mm×2ヶ, 3mm×2ヶ)
・無透過キーキャップ(QWERASDF)
赤色のキーキャップはアーキサイト専売モデルに付属しているものです。通常モデルには恐らく付属していないので、購入する際に注意が必要です。
アーキサイトのHPを見てもの取扱店舗の詳細がどこにも在りませんでしたが、僕の場合はヨドバシカメラで購入したら付属してきました。
どこで購入できるのか分かりにくいし、そもそも存在すら知らないまま購入している人もいるかもしれませんね。ちょっと不親切では。
「REALFORCE」ロゴ入りのコードバンドが標準で付属します。
外観と機能
新モデルになり外観は従来の丸っこいデザインから一新し、エッジのあるシャープなデザインになりました。
近年のゲーミングキーボードと似たようなデザインをしているので没個性だと言えばそれまでですが、良く言えば業務用感が無いので一般ウケはいいかもしれません。
サイズに関して言うと、実は幅と高さに関しては僅かに大きくなってるんですが(数mm程度)、それ以上に奥行きの寸法が27㎜短くなった事の方がインパクトとしては大きいですね。
裏面。ケーブルガイドは三つ又です。
R2デザインと同一となり、気軽に分解ができなくなりました。
ゴム足は大型の物が角4箇所に備わり、従来と違い手前側2段式ではなくなりましたが、滑り止め効果はハッキリ言ってこっちの方が優秀です。
キーボードスタンドは先端が滑り止め効果のある軟質プラスチックになっています。
当然ですが、スタンド自体は一切ガタの無いしっかりした造りです。
インジケーターパネルはラメが入っており、星が散りばめられた様なデザインですね。
RGBを意識しているのでしょうか、角度を変えて見ると色が変化します。不思議!
嫌いではないんですけど、ツルツルなので指紋が簡単に付着するのが嫌ですね~
スタンドを立てた状態のサイド視点。言わずもがなステップスカルプチャ。
持ち運びを考慮した取っ手付きです。
『Cherry MX』キーキャップ互換、カスタマイズ可能なキー構造
取り合えずキーキャップを外してみましょう。もしかしたらここが一番の目玉かもしれない。
ここの構造も従来の物とは違い、メカニカル式キーボードでメジャーであるCherry MXのキーキャップが何とそのまま使用できます。
今まで東プレ独自の構造だったのに、「Realforce RGB」シリーズよりこの様に大幅に変更されることとなりました。(過去に購入したキーキャップは使えないけど)
折角なので💛のキーキャップに変えました。かわいい。。
Shiftキーには両サイドにスタビライザーが追加されています。
お?この形状なら。。。
こんなキーキャップ付けちゃった。
因みにこのメタルキーキャップはAliExpressから購入できます。
スペースキーの部分はこんな感じです。根本的にRealforce R2とはスイッチ構造が違うのでスタビライザーも別物ですね。
バックパネルも光が反射するようにマットな質感の白色素材になっていて高級感があります。
キーキャップは2色成形のABS素材です。光が透過する文字部分は乳白色になっています。
この形成方法だと摩耗しても物理的に印字が消えなくなります。お金掛かってますね。
素材にABSを使用したのはPBTでは光を透過しないなどの技術的な問題があるんでしょうかね?詳しい人がいましたら教えて下さると助かります。
外殻は無塗装でサラサラの触り心地に仕上げてあります。多少爪で引っ掻いても傷が付かない程度の耐久性はありそうです。
旧シャシー「91UG-S」との比較
こうして見比べてみると本当にデザイン変わりましたね。ほとんど別物です。
機能面での大きな変更点でもう一つ挙げると、スペースキーの大型化ですね。
この変更はによる影響は実際に使用してみると分かりますが、Ctrlキーがかなり小さくなっているので普段からガンガン使う僕にとって違和感しかありません。
これに又慣れるには少し時間が掛かるだろうなぁ…と思ったら少しだけ憂鬱。
実際に使ってみた
電源投入。LEDバックライトがぼんやりと光り、決して明る過ぎず、暗くもない丁度いい感じです。文字はほとんど滲みもなく均等に光っています。٩(ˊᗜˋ*)و★
Realforce RGB TKLの荷重はALL45g、現状使用している91UG-Sよりも若干重いため、違和感がありますが、タイピングの感触はリアルフォースそのものです。
強めにタイプして底打ちすると”カタカタ”と中々に甲高い音が発生します。もちろんゆっくりタイプすれば(ス…スコ…)と、ほぼ無音です。
ABSキーキャップの感触ですが、同じABS素材で塗装仕上げの「TYPE HEAVEN」とは違い、吸い付き過ぎないサラサラ感なので特筆するような不快感はありません。やはり塗装してあるのとしてないとでは大きく違ってきますね。
贅沢を言うと30gに慣れた身としてはALL30g仕様が欲しくなる、という所でしょうか。
APC機能とスペーサーを試してみる
青1.5㎜・緑2.2㎜・赤3.3㎜とAPC(アクチュエーションポイントチェンジャー)を切り替えるには、Realforceソフトウェアを使用するかキーボードのショートカットキーで変更できます。
APCは全てのキーを一括で変えることは勿論、キー個別で変更も可能です。
実際に一括で変えて全て試してみましたが、1.5㎜は明らかに反応が敏感になります。
これで文章を書くとむしろ反応が良過ぎて逆にタイプミスが発生するんじゃないかと思いましたが、そんなことはありません。
ALL30gに慣れてた僕にとって、3.3㎜ではストロークが足りずにタイプ漏れが発生することが多々あったのですが、1.5㎜にしたらそれが激減しました。
これならゲーム専用と言わず、ブログの執筆でも普通に使いやすいのではと思ってしまった。
2.2㎜はその中間なので、その辺りの細かいセッティングは長く使用してちまちまと設定を弄っていくのが一番いいでしょう。
取り合えずしっくりこなかったら全部1.5㎜にしてみるべし。
その他にもバックライトの色をキー個別に替えたり、ゲーム中だけ押したくないボタンなどをロックしておける便利な機能「Key Lock」もあります。
「Key Lock」はそのままの意味なので溺愛しますが、RGB機能は色々とまだ触れる部分があるので、後日談で改めて記事を書きます。
これがスペーサーの一つ、3㎜のWASD用です。てっきりプラスチックか何かの固い素材でできているのかと思いきや、ウレタンスポンジでした。
表面はスポンジで裏面はツルツルのシート地になっています。
今回の実験ではこれを試してみます。
キーキャップを外し、そのままスペーサーを載せて、あとは元に戻すだけ。簡単ですね~
勿論これで3㎜分ストロークが短くなるので当然ですがものすごくピーキーになります。
感覚的にはノートパソコン並みかそれ以上である。
このスペーサーを入れると当然ですがACPの設定は1.5㎜じゃないとまともに反応しません。
でも計算上ストロークは4㎜-3㎜=1㎜で反応しないんじゃね?って思った方は鋭い。
公称値では4㎜のはずなんですが、実際に計測してみるとは5㎜近くあるんですよ…
実を言うと僕は今日の今日まで知りませんでした。やべぇ、今まで嘘かいてきたのか…
てことで、どこか腑に落ちないけど計算上は約2㎜のストロークになるわけだからOK。
まとめ的にこれでいいんだろうかとちょっと不安だぞ。
ただ、ただね?このスペーサー入れるとスポンジのおかげで音が緩和されることに加え、タッチ感も柔らかくいい感じになるんですよ。
↓なんか一体型スペーサーも欲しくなってきたぞ。単品で買えねえかなぁ…
総評としてゲーミングキーボードとして有りか?
このキーボード、光る云々よりもACP機能が本命な気がする。
本当にゲームで求められる性能というのは基本的なスペックの高さと操作感、そして反応性であると思っているので、キーボード本来の反応センサーの感度を弄れるというのはものすごくアドバンテージが大きい部分ではないかと。
というわけで、近年流行のスタイルであるRGBバックライト機能、ブラックで統一された引き締まったデザイン、そしてゲーミングキーボートとして最高のポテンシャルを持ち、尚且つ従来通りブログ執筆上等な性能を持ち合わせた全部入りキーボードなので、狙っている人は値段に躊躇せずに是非とも購入してほしい。
次回はRGBの色設定を弄って記事にします。
それでは。
AliEでPBTの二色形成キーキャップもありますが、やはり透過する部分は別な素材でできているみたいですね…
ABSだとうち心地が安っぽくなってしまったり摩耗してしまうのであまり嬉しくはないですね