PFU「HHKB Professional2 Type-S」無刻印の玄人向けキーボードを普通にレビュー

初売りセールでHHKBのキーボードを新たに入手したので久々にレビュー投下。

PFU「HHKB Professional2 Type-S」

チョイスしたのは『Type-S』の名を冠したもので、通常モデルよりも静粛性と打鍵感を追及しているらしい。

正直な話、僕にはHHKBの特殊な配列を使いこなすことは不可能だし、使いこなすことを目的とする為に記事を書く訳でもないので、独断と偏見のレビューになりますがお許しください。

仕様

  • スイッチ方式  …静電容量方式
  • ストローク長  …3.8mm
  • キーキャップ材質…PBT
  • キー配列    …英語ASCII配列 60キー(無刻印・白)
  • 押下特性    …45g
  • インターフェス …USB
  • ケーブル長   …着脱式 1.8mケーブル付属
  • 寸法      …294mm(幅)×110mm(奥行)×40mm(高)
  • 重量      …520g

スペックで特に目立つ点は、キーストロークが3.8mmと僅かに浅く設計されている事。

標準的なストローク量はRealforce、HHKBともに4.0mmが主流ですが、コンマ2mmという微妙な違いで高速なタイピングを可能としているらしい。

打鍵感にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

箱のデザインは近年のリアフォっぽいカラーリング。というかあっちが似せてるのか。

ブラック&レッドの配色はクールで格好いいデスネ。

箱の画像は撮り忘れたので前回の記事から流用…

簡易的な説明書に加えて保証書、USBケーブルが付属してきます。

USBケーブルは本体の値段を考えると安っぽいですが、脱着式なので自分で好きなデザインの物を選べばいいだけの話なので特に不満はありません。

外観と機能面

無刻印のキーは異様な雰囲気が漂う。普段見慣れている一般的なキーボードと比較をすると明らかに違和感がある。

シンプルでスッキリとした見た目ですが、HHKBを愛してやまないプログラマー達を満足させるポテンシャルが凝縮された塊でもあり、いわば究極のデザインとも言えます。

洗練された銃や兵器が美しく見える感覚に似てるかも。

裏面

パッと見でBluetoothモデルと明らかに違う点は、滑り止め用のゴムが底面に2箇所のみになってる事。

良くある格子状の板ゴムではなく、小振りのかまぼこゴムなので気持ち頼りない感じ。表面がテカテカしている素材なので、ちょっと動かしただけで埃が付着してしまう。

グリップ力は問題ないレベルなので心配ないと思いますが、あえて言えばBTの方が安定感はあります。ワイヤレスで持ち運ぶことを前提としているだけあって、どこに置いても滑りにくいようにしてるんでしょうね。

型式シールにはキー設定切り替え早見表もしっかり載っています。

ステップは2段階で細かく調整できるので便利。

見た目によりも思った以上に堅牢な作り。軸受け部もしっかりとした作りで、ボディを押さえつけても一切たわむ事は無い。

背面には本体接続用のUSB-mini端子のアップストリームポート、USB2.0ポートが二つ、それと中央のカバーを開くとモード切替用のDIPスイッチが内蔵されています。

地味に注目すべき点がUSBハブがあること。今時のキーボードは付いている事自体珍しいですが、無いよりは有ったほうがいいので結構ありがたい配慮。

ただ電源供給能力は低く、一般的なバスパワー経由のUSBハブと同じく各ポート100mAまで。ただ100mAと言われてもパッとしないと思うので色々試してみました。

MAMBAマウス、Realforceキーボード接続…×

Xperia Z1の接続、充電…×

USBメモリ…△

カードリーダー…×

ワイヤレスマウス等のレシーバー…○

手持ちのUSB機器で調べてみらこんな感じ。USBメモリは一応接続出来ましたが、中には認識しない物もあったので△にしました。

実用性は低いかもしれませんが、ワイヤレスマウスのレシーバーが使えるだけでもうれしい。

因みに日本語JIS配列のモデルには付いていないので要注意。

蓋を外すとモード切替用のDIPスイッチが現れます。

ハードウェア側でキー設定を弄れるのは高級キーボードならでは。

設定モードはこの表を参考にして下さい。

せっかくなので初売りセールで一緒に付いてきたカラーキートップセットを装着してみます。

印字と無刻印の2種類あるので余った方はBTに使うことにしました。

色を変えたからと言ってどうということは無いけども、これだけで特別感が出て所有欲をくすぐる。

単体で購入すると\1800と少々割高なのは否めませんが、ワンポイントで差し色するだけで雰囲気がガラッと変わるので気分転換にはなるかも。

横から見たところ。

これが噂に聞くステップスカルプチャという奴ですが、既視感パネェ。

キーキャップを外してみる

キーキャップを外してスイッチを確認してみます。個人的に気になる所だったので、細かい部分を撮影するためにEF100mmマクロレンズを使いました。

まずはType-Sのスイッチから。

比較用に普通のBTの方↓

Type-Sといっても中身が変わっているだけで見た目に変化は無いようです。当然といえば当然か…

折角なので外したキーキャップをRealforce 91UG-Sの物と比較してみました。

うーん…特に無し!しいて言えばバリの処理がHHKBの方が丁寧かな?

ついでにもう一つ!例のアレ。

こちらが純銀製キーキャップ。実は購入するときに漆、金メッキ、純銀と3種類選べたんですが、悲しいことに本当に欲しかった漆が既に品切れ。仕方なく純銀を買うことに。

純銀製だけ堀文字が入っていて、ご丁寧に裏面にまで『HHKB』との刻印が。

一応キーボードにハメ込み出来そうな形にはなってますが、試してない、ってか付けたら無保証になるって書いてあったのでビビリな僕は大人しく飾っとくだけにします。

「Type-S」と通常モデルの打鍵感を比べてみる

打った瞬間から違いはハッキリと分かりました。打鍵してみると確かに静かですが、少々ざらざらした感触が伝わってきます。

かといって抵抗感がある訳でもなく、駆動部をタイトに設計したと謳うだけあって物凄く気持ちよくタイピングできます。

精度が高いからなのか、押下した後の指へのフィードバックがとても気持ちいい。これなら確かに高速タイピングしても全くストレス無さそうだ。

打鍵音は「スコスコ」と落ち着いていますが、音だけで言えばRealforce 91UG-Sの方が静粛性は高いと思います。

HHKB Professional BTのキータッチと比べてみると甲乙つけ難いですが、「パチパチ」と甲高い打鍵音や、指へ反発する力の素直さを考慮すると、やはりType-Sの方が優れていると言えるでしょう。

総評

HHKBのキーボードが変態的なキー配置になってる事は我々はすでに理解しているので、評価すべき点はこれを使いこなせる猛者達を満足させられる製品かどうかに掛かってくると思います。

購入層を考えると耐久性、快適性、機能性を備えてないといけないのは明白ですが、どれも全て高いレベルでクリアしている素晴らしいキーボードだと確信しています。

ただエラソーな事を永遠と書いておいてなんですが、僕にはこのキーボードを完全に使いこなす自信が無いので、方向性の違うBTとType-Sを比べた時にどちらが満足感が高いかは個人的に評価せざる得なかった。

ただ一つ言える事は、「Type-S」はすごかった(小並感