東プレ「DG03B0」絶版品のレトロなキーボードをレビュー

REALFORCE RGBが何時まで経っても発売しないので、去年の10月頃手に入れましたリアルフォースじゃない方の東プレ製キーボード

「DG03B0」

を紹介したいと思います。

ビジネス向けとして販売されていたモデルで、今では絶版となり新品で手に入れることは不可能だと思われます。

しかし運が良かったのか、たまたまヤフオクでかなり状態の良い物がリーズナブルな価格で出品されているのを発見して即落札してしまった。

いかんせん情報が少なすぎるために肝心の仕様が殆ど分かない状態でのレビューですが、色々触りながら見ていきましょう。

仕様

  • スイッチ方式  …静電容量方式
  • ストローク長  …2.5mm(実測値)
  • キーキャップ材質…PBT
  • キー配列    …日本語JIS配列 90キー(かな有り・白グレーコンビ・昇華印刷)
  • 押下特性    …40g(公称値)
  • インターフェス …PS/2
  • ケーブル長   …着脱式 ケーブル付属
  • 寸法      …320mm(幅)×180mm(奥行)×29mm(高)(実測値)
  • 重量      …778g(実測値)

外箱だけ見ても殆ど情報無いので細かい仕様が分かりませんが、製品名には「小型キーボード 静電容量式無接点方式」と、しっかり記載されていました。

開封するとLRマーク付きの緩衝材が目に付きます。キーボード本体はビニールに包まれているだけと非常にシンプルな梱包ですね。

余分に隙間があいてるから、多分この箱は他の製品にも流用されているんだろうなぁ。

内容物はキーボードと接続ケーブルの2点だけ。中古で購入してるからもしかしたら保証書などは紛失している可能性もあるけど。

しかし販売時期を考えるともう10年以上前の代物の筈なのに、黄ばみとか傷が見られません。新品って言っても分からないと思う。

よっぽど保存状態が良かったんでしょうね。前オーナーに感謝。

外観

外観だけ見るととても東プレ製のキーボードには見えませんね~。どこにもロゴは入ってないし、往来のRealforceスタイルとはかけ離れてるし。

この無駄に縦長のデザインを見ると一昔前にあったIBMのキーボードに思い出してしまう。

ファンクションキーが薄型2列になっている点や、右Alt,Ctrlのサイズを犠牲にしてカーソルキーを無理やり詰め込むという東プレらしからぬ独自な配列になっていて違和感MAXです。

薄型形状のキーキャップはノートパソコンのパンタグラフ式と酷似しており、キーストロークが非常に少なくなってます。

しかしながらキーの印字はプリントでもレーザー式でもなく、しっかりと昇華印刷が採用されているようなので安心しました。おそらく素材もPBTで間違いないでしょう。

感触もすべすべしてて、硬質な素材感があります。

キーストロークは実測値ですが約2.5mmでした。

この写真を見て頂ければ、薄さがなんとなく伝わるかと思います。

裏側を見てみましょう。

ケーブルガイドは無く、右側の端子に差し込むタイプなので配線の方向が固定されています。

それにしてもケーブルが脱着式なのに驚きました。東プレにしては珍しいことかも。

こっちの方が個人的には持ち運び時とかに便利なので、是非ともラインナップに追加して欲しいですね。現状では取り外せないタイプの物しかないので…

スタンドは堅牢なシングルタイプ。

動きは渋いけど、まあ許容範囲内。

横から視点。

流石に薄型形状のため、ステップスカルプチャではありませんでした。

分解してみる

+ねじを一つだけ外して、上部と下部に爪が2箇所ずつあるので少し力を込めてフロントパネルを外します。

スイッチの土台であるスチールプレートは乗っかっているだけでした。

内部は綺麗なもので、錆一つ無い美品ですね。ここまで状態のいいものは中々出回らないでしょう。

型番と製造番号らしきシールが貼り付けてありました。

さて、取り敢えずキーキャップを外してみましょう。

今までに無い小型のスイッチと接合部ですね。取り外しには気をつけないとパキッと逝ってしまいそう。

今使用している91UG-Sのキーキャップと比較してみましょう。

接合部の形状が全く違いますし、厚みも半分くらいです。

基盤の背面側です。金属製のシートに覆われていてアースの配線が繋がっています。

おそらくノイズ防止用ですが、詳しいことは不明。これ以上の分解は怖かったので断念しました。

91UG-Sとサイズ比較。敷き詰められている分だけ幅が若干小さめだけど、縦に割食ってるせいで大きく見えてしまう。

現代だったら同じコンセプトで作ったらもう少し小型に出来ると思う。キー配列見直して再販してくれないかなー

今までとは違うタイプの打鍵感

接続方式がPS/2なのでケーブルを繋げてからPCを立ち上げないと接続できないので、取り敢えず再起動してみる。

おお…インジケーターが赤色に光ってる~無事接続できたみたい。

軽く触ってみた印象はノートパソコンのキーボードを重くしたような感じ。

打鍵音は「パコパコ」とした結構大きめの音ですが、キーストロークが短いからいつもの調子で打つと「ドコドコドコ」といった重低音も加わって部屋中に音が響く。はっきり言って静音性は皆無かな。

あとEnterキーとかspaceキーには金属製のスタビが入っていて、打つたびに「ビシャ!ビシャ!」と甲高い音がする。これは五月蝿い。

まあ打鍵音は構造上しゃーないとして、肝心の使用感は中々良い。

スイッチの精度は想像通りやはり高く、高速で打鍵してもヤワな感じは全く無くてしっかりした造りなんだなーと実感します。

ストロークが短くて普段からRealforceを愛用する人にとってはやや物足りないかもしれませんが、キーを押し込んでからの指に伝わる確かな反発力と、タイピング時に感じるキーボードの堅牢さはやはり有象無象の安物キーボードと比較すると天と地程の差があります。

総評

古かろうがやっぱり東プレのキーボードなんだなーと思いました。

ビジネスモデルだけあって完全に玄人向けの代物でしたが、小型でケーブル脱着式のキーボードは現状Realforceのラインナップには存在しないので、まったく同じコンセプトで現代風にリフレッシュして再販したら間違いなく売れるんではないかと確信しました。

ていうか僕が欲しいです、マジで。

もう中古しか出回ってないと思うので、興味のある方はヤフオクなので探してみるといいかもしれません。